絶景のリゾートマンションのデザインリノベーション「熱海のヴィラ」
熱海の市街地の北方、晴れた日には駿河湾に浮かぶ初島、遠く伊豆大島などの島々をを見渡すことのできる伊豆山に建つ絶景のリゾートマンションのリノベーションです。
都内に住むクライアントが日常とは違う空間で過ごしたいとの要望から、モノトーンながら質感の異なる素材で構成した非日常的な空間作りを目指しました。
エントランスからキッチン、リビングダイニングを見る。
住戸のドアを開けると間接照明の光に室内へと導かれます。視線の向こうには駿河湾の絶景が広がっています。
キッチンからリビングダイニングを見る。
壁面収納とキッチンの突き板には木を黒く染色した天然木の突き板を。床にはメタリックな質感を持つ磁器質の施釉大判タイルを。キッチンの天板やダイニングテーブルの脚にはステンレスのバイブレーション加工したものを使用しています。
キッチン
メインの照明は間接照明とし、それぞれの素材の質感を際立たせると共に大開口からの絶景を妨げないように計画しています。窓側からリビングエリア、ダイニングエリア、キッチンを配置しています。
リビングダイニング
壁面全体を大きな壁面収納となっています。上下には調光が可能な間接照明を設置しています。オリジナルデザインのローテーブルとソファーのリビングエリアから相模湾の絶景を存分に楽しむことができます。
リビングダイニング
上下の間接照明により浮いたように見える壁面収納。横目の染色された天然木の付き板が独特な存在感を放っています。正面に見えるのが住戸への入口のドアです。
オリジナルデザインのダイニングテーブルとアイランドキッチンです。
ダイニングテーブルはバイブレーション加工したステンレスのフレームに、寒冷紗を張った板を漆で塗った天板を組み合わせています。
オリジナルデザインのテーブルのディテールです。
厚さの異なる板を組み合わせてステンレスのフレームから天板が浮いているようなデザインとしています。寒冷紗に漆塗りの独特な質感を持つ天板です。
オリジナルデザインのキッチンも染色した天然木の付板を使用し全体の統一感を確保しています。キッチンの天板には厚さ9ミリのステンレスの厚板を用い、バイブレーション加工しています。
計 画 地 静岡県熱海市
主要用途 集合住宅(リノベーション)
構造規模 鉄筋コンクリート造
延床面積 90.28㎡
建築設計 TAPO富岡建築計画事務所 富岡真一郎
施 工 株式会社 光栄工務店